2012年1月26日 (木)

濁河はもずし

2012年2月19日(日)晴れ

 会メンバー8名で、濁河はもずしエリアにアイスクライミングの練習に行ってきた。汗ばむ位に暑かったせいで、氷は柔らかく、水が滴り落ちていた。高さは今ひとつながらも、他の山岳会のロープと交換しながら、色々なルートを楽しむ。トップロープの気安さで、ムーブを色々と試したり、限定課題を作ったりしながら練習。感覚はつかめてきたものの、2回ほどテンションかけてしまったせいで、リードで登るのが怖くなってしまった。それでも、せっかくスクリュー買ったことだし、せめて1本くらいはと、リードしたのだが、バイルにつけていたコードをロープに絡めてしまい焦った。ごく一部の人に笑われたうえに、「支点取りすぎじゃない?ジムみたい。」とクレームというか難癖つけられた。まぁ誰とは言いませんが。

2012011901
確かに、ほぼ1m間隔でスクリュー固め打ちでしたが、それが何か?

2012011902
名古屋の山岳会の方が多く、大盛況だった。

 参加メンバーも、バイルを落としたり、バイルを氷壁に残置してフォール・・・からのリカバリーの練習など、ハイレベルな課題に精力的に取り組んでいたようで、収穫も多かったのではないでしょうか?まぁ、誰とは言いませんが。

| | コメント (0)

2012年1月13日 (金)

峰の松目沢ほか

2012年1月8日(快晴)~9日(曇り後晴れ)

8日(山人さん、hottyさん、僕)
6:00土岐I.C-8;40駐車場-9:30美濃戸山荘9:40-10:50無名沢出合-11:20F1-12:30遡行開始-14:30終了-赤岳鉱泉17:00

9日(山人さん、TTさん、hottyさん、僕)
6:00起床-8:10出発-9:40峰の松目沢F1-12:10下降開始-13:20出合-14:00美濃戸山荘14:20-15:10駐車場

 8、9日で、hottyさんとジョーゴ沢か善五郎の滝の計画したところ、会メンバーが7~8日にかけて赤岳に行くのと入れ違いで、8日から入山予定だった山人さんに、八に行くなら一緒にどうかと誘っていただいた。例会や会行事で何度も顔をあわせているものの、一緒の山は昨年の御岳雪訓のみ。山に関して一家言もっており、時として歯に衣着せぬ厳しいことも言うベテランの方なので、下手な冗談は通じないと考えた方がよく、正直ちょっと緊張する。

 初日は、かつて山人さんが、峰の松目沢と間違えて入り込んだという沢で遊ぶことになった。登山道を外れ、沢の出合に荷物をデポして、滑床を20分も歩くと、10mほどの氷。早速新年1本目を気持ちよ~く頂く。無風快晴で1月とは思えない陽気に、暑い暑いと贅沢な文句が出る。

2012010801

 3人で1本ずつ楽しんだ後は、山人さんが来た時は結氷していなかったという、枝沢の滝を登り、上部へ詰めていく。トレースなし、事前情報なしの荒れた沢を、何が出てくるかを楽しみながら進んでいくと、出るわ出るわのバージンアイス連チャン。しかもラッセルなし。滝を乗越すたびにこれでもかと現れる氷爆に歓声があがる。ちょっと遊ぶつもりがちょっとでは済まなくなり、誘われるままに奥へと踏み込んでいく。14時を過ぎたため、やむなく遡行を打ち切ったが、まだ見える範囲に3連爆を残しており、その先に稜線が鮮やかに見えていた。名残惜しくも同ルート下降。

2012010802

2012010803

 鉱泉で、1日先行の赤岳組から1人残っていたTさんと合流。残しておいてもらった6人テントに入る。Tさんとも昨年の御岳雪訓以来。大学山岳部出身のベテランで、物静かで落ち着いた雰囲気の方なので、山人さん同様、突っ込みどころがない。hottyさんはアイスに限らずクライミングが上手いし、このメンバーの中にあって、少々気後れしつつも、ボケ担当が不在だと、かくも大人な雰囲気の山行になるものなのかと、新鮮味もあった。むしろ隣のテントの会話に突っ込みたくなる気持ちを抑えつつ、肉量2倍のチゲ鍋で体を温め、20時には就寝。

 2日目は4人で峰の松目沢。取り付き入口を間違えて少々迷ったが、軌道修正。先行4人パーティの他、後からはガイドがお客さんを連れてきており、なかなか人気ルートのようだ。少々薄曇りで気温は低かったが、寒いと感じるほどではなく、昨日同様、ラッセルなしの好条件。高さ7~8m程度の多段、垂直、氷柱などバリエーションに富んだ滝がテンポよく現れる。待ち時間もほとんどなく、余裕を持って進めたので、色気を出して、ちょっと難しそうなラインを選んで楽しむこともできた。13時には最後の滝を登り終わり、2日間のアイス三昧にすっかり満足し、気分晴れやかに下山。

2012010901

2012010902

2012010903

2012010904

 帰って調べたところ、初日の無名沢は、数あるガイド本には掲載されておらず、ネット上でも、山人さんと同じく、峰の松目沢と勘違いして遡行した記録が僅かにあるのみだった。今シーズンはまだ誰も入っていなかったのだろうか。氷に傷ひとつなく、古びた残置スリングのみが、かつて誰かが来たことを窺わせる唯一のものだった。このエリアに殆ど知られていない静かなルートが残されていたことに驚き、秘密を知った優越感をおぼえるとともに、まだ探せばこのような場所があるのではないかと、期待せずにいられない気持ちになれたことは、山への接し方、考え方をより自由で、柔軟な方向へと変えるきっかけになった。技術的に得るものもあったが、それ以上に、大きな大きな収穫だった。

|

2011年12月30日 (金)

南沢小滝

2011年12月30日(金)晴れ

 ユウキ君がハーネス、アイゼン、バイルなどなど、バカみたいに無駄遣いしたようなので、彼を誘って、今年最後のアイスクライミング。参加予定だったクマさんが都合悪くなったので、ホッティさんがリーダーに昇格し、3人で南沢小滝で遊んできた。

2011123001

 小滝といいつつも12mはある立派な氷爆だったので、大滝へは行かず、終日小滝でしっかりと練習に励み、最後はリードで完登。さっそく自前でアイススクリューを揃えよう。

 山に関して、2011年はとても大きな成果が得られたと満足しています。また、新たに仲間が増えたことを嬉しく思います。ご指導していただきました皆様、山に一緒に行った皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。また来年も変わらす、楽しい山の時間を共に過ごせたらと思います。

| | コメント (0)

2011年12月24日 (土)

御在所前尾根アイゼントレ

2011年12月18日(曇り) 

参加メンバー(ミキさん 姐さん コジさん 僕)

  こじらせた風邪が治らず、咳が止まらない。でもクリスマス連休に、サンタの仕事をキャンセルして山に行ったら、さすがに怒られるだけでは済まないだろう。無理してでも行っておかないと、年内に機会を作れない恐れもあったため、2週連続で山。

 前日まで迷っていたにもかかわらず、同様に予定のなかったメンバー4人でアイゼントレーニング、略してアイトレの為、御在所前尾根に行くことになった。不思議なことに直前まであぶれてる人、急な計画でも乗ってくる人はいつも同じで、こんな調子で一緒に出かけることが多くなる。すると、自然と打ち解けてくるし、意思の疎通がやりやすいなど、メリットもあるのだが、「アイトレ初めてなんですよ。」という、か弱き新人の訴えに「は?そんな態度でかいのに?」とか、わけわからん理不尽な言葉攻めに遭う。態度で山に登れるなら、とっくにヒマラヤの高峰に挑んでいる。

 鈴鹿スカイライン冬季通行止めのため、ずいぶん下から歩く。小屋から上は、予想以上に雪が残っており、藤内はひっそりしていた。前尾根取付で先行の2人パーティに続いてP7を姐さんリードでスタート。「怖い~、怖いぃ~」とか、今更感がハンパない演技とは裏腹に、アイゼンの爪から火花を散らして順調に登って行き、途中でピッチを切る。僕と同様、初アイトレのコジさんがセカンドで続く。フリーでは実力者にもかかわらず、クライミングシューズを封印され、手袋はめたままの登攀は、かなり勝手が違うようで手こずっている。なぜか登っている最中に、独り言が多い特徴があり、声をかけると「合点!」と返事をする女性は、僕の知り合いではこの人だけだ。実に興味深い。間を空けて、3番手でスタート。足元の感覚が掴みきれず、緊張を強いられたものの、フォローの気楽さも手伝って、意外なほどすんなりと登ることができた。

2011121803
クライミングシューズってすごいんだって思った。

 すると病人に続くP7の後半をリードで行けと言う。相変わらずスパルタン。出だしから迷うことなくA0で離陸。手がかりとなるリッジとスタンスになる割れ目には雪がしっかり積もっていたため、これを掃い落としながら行く。すでにトレーニングじゃなくて本番。こだわりも美学も一切をかなぐり捨て、支点ごとにA0。手段を選ばないという点ではむしろ清々しい。それでもリードは恐ろしく、咳なんかしたらきっと足が外れてしまうので、この間だけは意志の力で喘息を押さえ込む。終了点に着いた時は、肺を吐き出すほどの発作に襲われ、今日はいる場所を間違えたと後悔した。

 その間に僕が1Pで引いてきたロープで、コジさんが4番手のミキさんをビレイ。こうすることで4人パーティで3本のロープを使い、1ピッチ目のラストと、2ピッチ目のリードが同時に登ることができ時間を短縮できるのだ。この試みが功を奏し、P7終了点から、大岩のスラブを乗っ越してP6の取り付きについた時点で、2時間が経過。・・・え?

 すでに上まで抜けるのは絶望的。恐るべしアイゼン登攀。時間的にも次のP6が最終となる。行動食を食べ、オーダーを変えて仕切り直し、病人は再びトップを掴まされる。慎重かつ大胆にオールA0。リングボルトに体重を預け、時には腹ばいになって雪にまみれ、頼りない足元に祈りを捧げながら少しずつ体を持ち上げる。姐さんの情報では小さめのカムが必要とのことだったが、#3は欲しかった。騙された!と思ったときはもう遅く、ちびりそうになりながらランナウト。喉がヒューヒュー鳴りっぱなし。

2011121801
Mr.A0

2011121802
少しでも雪が積もってると、ホールドが見えないので、いきなり難易度があがる。

  ピッチを切って、最後の3mフェースは姐さんにお任せ。ボルトはないので、フレアクラックに頼りないカムを入れ、くそ度胸と気合で乗越えていった。天からの蜘蛛の糸にぶら下がり、残りの3人が登って終了。P6所要2時間、トータル4時間半。時間いっぱいのため下山。なかなか難儀したが、初めての経験で得るものが多かったし、これはこれで非常に楽しかった。岩と雪、これぞアルパインクライミング。

| | コメント (0)

2011年12月15日 (木)

裏同心ルンゼ

2011年12月11日(晴れ)

参加メンバー(クマ師匠 ミキさん ハマさん 姐さん スギさん ユウキ君 僕)

美濃戸 P7:20-8:13林道終点8:20-北沢-9:15赤岳鉱泉9:50-10:25・F1-11:23・F2-12:03・F3-12:50・ F4-13:15・F5・14:10-14:45大同心稜-15:50赤岳鉱泉16:10-17:15美濃戸P17:30=温泉・夕食=22:30名古屋

 今シーズン初アイスは、前夜発日帰りで裏同心ルンゼ。いつものやかましいメンバーに加え、新入会のユウキ君(28)が参加。彼は僕と同じジムの会員さんで、「登山をやりたい」と相談を受けて、会の話をしたところ、こちらが不安になるほど即決で入会。内心、どこまで本気なのか訝っていたのだが、今回の計画に間に合わせて冬靴を購入。決して安くはない投資に熱意と勢いを感じたので、胸に痛みを覚えながらも、この若者を姐さんに献上して点数を稼いだ。
 もう一人、山にはあまり興味がなく、フリークライミングがやりたくて入会したはずのスギさん(45)も、なぜか周囲に強引に引きずられて参加。やる気のなさが、かえってリラックスして見えるせいか、醸し出す雰囲気はベテラン。

 四駆で美濃戸口まで。歩き始めて10分で「あと何分ぐらい?」と舐めた質問をしてくる雰囲気ベテランを適当にあしらいながら、赤岳鉱泉へ。天気は雲ひとつ無い快晴で、とても暖かい。車に食料を置き忘れてきたため、小屋で調達。ここで装備を身につけ、裏同心ルンゼへと向かう。

 間もなく見えてきたルンゼの滝は、上までしっかり凍っているのが確認でき一安心。その先に聳え立つ大同心、稜線の青空と雪のコントラスト、時折舞う雪煙、樹氷がとても美しく、これを写真に収めようと、取り出したカメラに電池が入っていなかった件については、自称写真家にあるまじき、大いに反省すべき失敗であった。今回は忘れ物が多くていけない。

2011121101
まあ、自分が撮らなくても、撮ってくれる人はいるわけで・・・

 取付きには誰もいなかったが、続々と後続パーティがやってきたため、急いで準備を整え、各自登りだす。F1は氷も柔らかく、階段状で易しかったが、ピックが氷に刺さる久々の感触に思わず笑みが漏れる。アイス初体験の2人も、難なく登ってしまった。

 こんな時、会で先輩方の機嫌を損ねないための暗黙のルールを説明するのも僕の仕事だ。どんな小さなコミュニティでもキャリアや年齢によるヒエラルキーは存在する。特にクマ師匠の前で、「余裕で登れちゃいました、いぇ~い!」なんて真似は、後で色々とめんどくさいことになるので、絶対に許されない。あくまでも謙虚に。嘘でもいいから上手く登れたら「教え方が上手だからです!」ぐらいの一言は、円滑な人間関係を築く上で不可欠。逆にクマ師匠がドヤ顔している時は、すかさずカメラを向けて讃えねばならぬ。新人に気を使いつつも、気難しい上司の顔色を伺うTHE中間管理職。会内での自分の立位置が変わったことを実感。

 F2からは3班に分かれてロープを出す。僕はクマ師匠とユウキ君の3人パーティ。F2(3段40m)、F3(8m)はクマ師匠が力強く安定した登りでリード。F4(20m)のナメは殆ど歩ける傾斜だったが、一部雪で埋まっておりプチラッセル。最後のF5(10m)でリードをやらせてもらい、2本目の支点を取ろうとしたところでフォール。続くユウキ君もフォローでテンション。太鼓持ちの真髄を見せた。

2011121102
やっぱりヘルメットが浮いてるんだな、どうしてなんだな?

2011121103
こういう顔するとクマさんに突っ込まれるので注意

2011121104
このあと落ちた。スクリュー打つのが難しい。

2011121105
大同心をバックにドヤドヤ

2011121106
クマ師匠と太鼓持ち2人

 全員が終了点に到着した時点で、思った以上に時間が押していたため、休憩もそこそこに大同心稜から下山。日が沈んだ頃に美濃戸に到着。温泉で汗を流し、上里牧場レストランで焼肉。初めてクマ肉を食べたが、固くて臭みがあり、珍しさ以外でカルビやロースに勝てる要素はなかった。ちなみに師匠に「共食いじゃないですか?食っても平気ですか?」と聞いてみたが、普通に食べていたので、特に気にしてないらしい。

 天候、景色、コンディションなどすべてに恵まれ、存分に楽しめた1日だったが、風邪をこじらせてしまい、帰りの運転が地獄。下山で半べそだったくせに、「免許置いてきちゃったんだよね~」とか元気にぬかす雰囲気ベテランが疎ましかった。

| | コメント (0)

2011年12月 1日 (木)

椿岩

2011年11月26日と27日

 瑞浪、豊田、小川山などなど、フリーのゲレンデには何回か行ったものの、その殆どをトップロープで練習しただけだった。その甘えが先回の小川山において、5.9でリードできないという、無残な結果として跳ね返ってきたわけで・・・。振り返ってみると、マルチピッチで登った5.8が今年の最高グレードだったわけで・・・。

 結果が欲しいので、1年ぶりとなる椿岩の「燃えろ!ドラゴンズ5.10c」に狙いを絞り、あわよくば「アトランタ5.11a」と欲の皮をつっぱらかして、11/26、27で行ってきた。

 結果は、2日目の2便目で「燃えろ!ドラゴンズ5.10c」をRP。1年前に登れなかったルートを登れて、成長の手応えを得られたことが嬉しかった。ほぼこの1本に掛り切りだったので、「アトランタ5.11a」は1便のみの各駅停車で、どうにかこうにかトップアウト。その他、マリエンタールとモンキージャスティスにも登ったものの、こっちは気合が乗らず、不甲斐ない結果に終わった。

 とにもかくにも、グレード更新。うれし~happy01

| | コメント (0)

2011年11月 7日 (月)

小川山クライミング

2011年10月29日~30日

 会のメンバー9人で小川山合宿。初めて訪れた国内屈指の岩場はスケールがでかすぎて、意味がわかんない。トポによるとルートは700本以上とか。5年ぐらい余裕でキャンプできる。1泊2日では全然足りなかったが、気心知れたメンバーで、楽しい時間を過ごせた。

1日目(晴れ)

 初日は3人ずつに分かれ、尾根岩でマルチピッチ。2パーティは2峰の「セレクション」へ、私はKB姐さんと新人のスギさんで3峰に向かった。「レモン」と「神奈川」で迷っていたが、同時に取り付きに到着した別パーティが「レモン」に登るということで、「神奈川」に決定。

 1P目は同ルートなので、先行してもらい、待っている間に、なんの説明も無いまま、連れてこられて戸惑うスギさんに、形式だけの詫びを入れる。スギさんは外岩でリードクライミングがやりたくて、半年ほど前にジムに通い始め、外岩に行くきっかけを求めて1月ほど前に入会した。登山はやったことないし、今後やる気も無い。小川山合宿に参加したのも、シングルピッチのリードクライミングがやりたいからであって、マルチなんて完全に想定外だったが、発言の機会すら与えられずに黙殺された。わけもわからぬうちに取付までの慣れない山歩きを強いられ、出発前に誰も何も教えないから、水分を一切持ってきておらず、登る前から遭難していた可哀相な人に、とびきりの笑顔でごめんなさい。

 せっかくなのでスギさんにもリードで登ってもらおうと思ったが、即席で確保支点の作り方とフォローのビレイを教えても、姐さんと私のどちらが先に登るかで、本気で揉めそうだったので、今回は全ピッチセカンドで登ってもらい、まずはマルチピッチの素晴らしさ、楽しさを感じてもらう、ということにした。もちろん話の流れがわからないスギさんは無視して2人で決めた。

 1P目の易しいフェースをリードで登る。雲ひとつ無い秋空が気持ちいい。

2011102901
易しくても1本目は緊張する。

 2P目を姐さん。出だしがちょっと被っていて、高度感もあって怖いが、心臓が毛でもじゃもじゃの人は臆することなく登っていった。スギさんも、日頃からジムで登っているので、全く問題なくついてくる。

2011102902
2P目。安易、安直なポーズで。

 3P目はチムニー。まあ頂きでしょう!と気軽に取り付いたが、体にジャストサイズすぎて身動きとれず。全身を岩にこすりつけ、摩擦で這い上がる。カード引き落としの済んでいない上着が破れてへこんだ。空身だったので力技で登りきったが、案の定、ザックを背負ってくる後続のスギさんがチムニーに詰まって動けなくなったようで膠着状態。ビレイ点から下は見えないが、姐さんが何やら頑張っている。先に登ってしまえば気楽なもので、2峰の「セレクション」を登りきったメンバーに声をかける。

私「おーい」
2峰「おーい」
姐「何か言ったーannoy
私「なーんでーもな~いrun

2011102903
2峰のガッキー兄さん。三歩みたいなポーズです。

2011102904
2峰から見た3峰の私。探してみてね。

いつまでたっても上がってこないので、ものすごく暇で退屈していた。すると悲鳴が。

姐「ぎゃーーーーーーーーー!!!」
私「どうしましたsweat01大丈夫ですか?」(まさか落ちた?)
姐「メトリウスがーーーーーーーーーsweat02

 カムを落とした模様。3本まとめて持っていたので、全部落とした模様。買ったばかりの新品のカム3本が殆ど使われることも無く、3~4峰間のルンゼに吸い込まれていった。勉強になるなぁ。かなり悲惨ではあるが、正直、なんて壮大なネタだろう、さすがやで、という気持ちが強く、気の毒そうな顔をするのが大変だった。

 それでも姐さんは、気丈にも詰まっているスギさんからザックを引き剥がして先に登らせ、上から降ろしたロープにザック2個を固定。私が上から引き、ザッ クが詰まると姐さんが下から押し上げる方法で、小一時間にも及ぶ泥臭いピッチを登りきった。ピッチグレードは5.8なんだぜ。いったいなにやってるんだぜ。

2011102906
スギさん、なんで俺とおそろいのヘルメット買うたん?仲ええみたいでいややわ。

 4P目は姐さんリードでさくっと登って頂上。紅葉で色づく一帯の展望は素晴らしく、これぞマルチピッチの醍醐味と感慨にふける。しかし、スギさんの感想は、”よくわかんない・・・。”これはいかんと思い、「カムを落としたところなんて、マルチならではの大笑いポイントですよ。」とよくわからない慰め方をしていたら、もう自分の笑いが止まらなくなった。

2011102905_3
左から、カム落とした心臓毛もじゃな人、わけわかぬままチムニーに詰まった人、笑いが止まらない人

 懸垂2回で取付。焚き木を拾いながらの帰り道で日が暮れた。テン場に帰るとすでに「セレクション」のメンバーで宴会が始まっており、ガッキーさんの美味い料理と、この日の出来事を肴に楽しい夜を過ごした。

2日目

 天気が崩れそうなので、父岩エリアに的を絞って出発。「小川山物語5.9」は先客があったため、隣の「小川山ストリート5.9」と「タジヤン5.10a」に分かれた。皆が奥ゆかしく譲り合いをしていたので、遠慮なく「小川山ストリート」を行かせて頂く。
 見たところ、25mの長めのルートながらも、垂直まで立っておらず、ホールドは豊富。出だしがちょっと悪く、1本目の緊張もあったが、3ピン目を取った辺りからリラックスして登れた。

2011103001

 ところが、豊富だったホールドが終了点間際で無くなり、登るイメージが描けなくなってしまった。落ち着いて深呼吸し、束の間粘ってみたものの、我慢できず強引にいってフォール。相変わらずメンタル弱ぇ・・・。頻繁にジム通いして1年半。そろそろ5.9ぐらいはオンサイトできなければ恥ずかしいというのに、なんと情けないことか。おまけに落ちた時に右膝を強打し、膝が曲がらなくなってしまい、この1本で終了。皆が順番にトップロープで登るの見ながらいじけて過ごした。

 スギさんの番が回ってきたときに、「せっかくだからリードで行ったらどうです?十分行けますよ!」と声をかけたら、「じゃあ・・・やってみようかな・・・」なんて言ってくれるもんだから、こっちのテンションもあがる。相変わらず本人は何も知らんで適当に返事している気がしなくも無いが、トップロープで登ることが当たり前の空気の中で、わざわざロープを落として、リードでトライするなんて男じゃないですか。というわけで、記念すべき外岩初リードのビレイヤーを買ってでたものの、そこはほら、人間だもの。自分が落ちたルートをすんなり登られたら立場ないじゃない。でも、外で登りたいと言うスギさんを会に誘った手前、積極的に登ってくれるとうれしいし、やっぱり応援したいじゃない。天使と悪魔のせめぎ合い。結果は全く同じところでフォール。完璧な展開。彼はとてもいい人です。結局、雨が降ってきて、スギさんもこの1本だけで終わってしまったのだが、とりあえずは満足してもらえたようでよかった。

 とても楽しく充実した2日間であったが、どちらかというと苦くてしょっぱい。もっと登れると思っていただけに残念。まだまだです。来年はもっと登れるように、1年間しっかり修行しよう。もっと花崗岩と仲良くなろう。

| | コメント (2)

2011年10月25日 (火)

秋のゴキブリ

2011年10月25日(火)

 朝食を食べ終わって、さあ仕事に出かけるかという時に、ゴキブリが出た。ティッシュ片手に果敢に挑む妻をしばらく見守っていたのだが、過去の経験から、(捕まえたら絶対に追いかけてくるな)という予感がしたので、黙って家を出た。マンションの出口で、玄関ドアを開ける音と、「あ、もういない!?」という声がして、ちょっとだけ背筋が寒くなった。危ないところだった。しかしまだ安心はできない。帰ったら部屋の前に置いてあるかもしれない。

| | コメント (0)

2011年10月13日 (木)

稲刈り

2011年10月1日(土)~2日(日)晴れ

 毎年恒例の稲刈りキャンプ。家族サービスのつもりが、他のお客さんと話し込んでしまい放置。新米の松茸ご飯、梨、柿など、秋の味覚を楽しんだ。

2011100101
稲を

2011100102
刈り

2011100201
木に登って

2011100202
栗を落とす。

 落とした栗がヨメに当たって痛そうだったけど、あやまりませんでした。僕は悪くない。帰ってからいただいた新米で炊いた栗ご飯をいただきました。秋はおいしい。

| | コメント (0)

2011年9月30日 (金)

錫杖岳前衛壁左方カンテ

2011年9月25日(日)晴れのち曇り

7:00登山口-9:00左方カンテ取付-9:30登攀開始-15:00終了(6ピッチ)-17:00左方カンテ取付-18:20登山口

 今年の無雪期の目標は北鎌と左方カンテの2つ。会に入って1年余り、それぞれ全く趣の異なるバリエーションルートで、自分がどこまでやれるのか試してみたかった。縦走登山の集大成として臨んだ2週間前の北鎌は、これ以上望めないほどの会心の山行となり、残すはマルチピッチクライミングの入門ルートとなる左方カンテ。今シーズン2回計画し、天候不良で中止となっていたが、台風一過の3連休最終日にようやく実現した。メンバーはSKI師匠、KBO姐さん、コジさん。3人とも過去にこのルートを登っているが、私の本チャンデビュー戦にお付き合いいただけることになった。

 駐車場はほぼ満車。人気ルートだけに混雑が予想されたので、時間をずらすため、朝はのんびり出発することにして5:30起床。同じ駐車場に泊っていた他パーティは、すでに出発していた。今回は2パーティに分かれ、ロープはシングル50m各1にし、軽量化を図った。その代わり、ここ最近で残置支点がかなり整理されたとの情報があったため、カムは多めに持っていく。
 登山口から2時間弱で取付。組み分けは、先行は姐さん・コジさんぺア、後行が師匠と私。すでに他パーティの姿は見えず、順番待ちなしで9:30スタート。前夜にSKI師匠からの、「下りたらみんなでカップラーメンを食べよう。」という強引な誘いで用意した、4人分のラーメンセットはデポしていく。

2011092501

1ピッチ目(Ⅲ+)リード
 特に難しいところはなく、確保支点までロープをいっぱいに伸ばす。先行の姐さんは左から上がって、途中の立木をビレイ点にしていたので、追い越してしまった。「そんな簡単なところから登ったらつまんないじゃん。」と言われたが、素直に登った結果そうなってしまった。

2ピッチ目(Ⅳ)フォロー
 狭い部分もあったが、難なく登れた。途中でパラっと雨が降ってきたが、すぐに止んで曇り空。ちょうど良い気候。

3ピッチ目(Ⅴ)リード

 残置支点はなし。先行の姐さんが設置したカムを残しておいてもらった。右にトラバース気味に進み、フェースを直上するのだが、上に見えているガバまでの 1手がちょっと悪く、高度感ありまくりで怖かった。カムで取った支点からは、右上に進む形になるため、落ちたら盛大に振られるし、支えてくれるかどうかも 疑わしい。戸惑っているうちに、過去に追い込まれた挙句、雑に突っ込んでフォールした悪いイメージがよぎって、足がミシンを踏み出してしまった。なんとか 気持ちを落ち着け、左足を切って乗り込み、伸ばした右手がガバを掴んだ。トラウマ払拭。この1手が全ピッチの中で一番難しく感じた。

2011092502
この後泣きそうになった。

4ピッチ目(Ⅳ+)フォロー

 チムニーでザックが詰まるので、SKIさんが空身でリードし、ザックを引き上げてもらってからフォローで登った。難しくはない。

2011092503
テラスからの展望もいい。焼岳が見えた。

5ピッチ目(Ⅳ+)リード

 残置支点に沿ってフェースを直上。上部はピンが無いので、カムで支点をとる。ガバが多く快適。

2011092504
調子出てきたところ。

6ピッチ目(Ⅴ+)リード

 出だしの核心で奮闘中の姐さん・コジさんに追いついた。皆の要望に応え、SKIさんが手本を見せてくれたが、上まで登らず、このピッチのリードを譲ってもらった。テラスにザックを置いて、空身で登る。リーチがあるので難なく離陸し、クラック沿いにカムで支点を取りながら直上。脆いフレークに気を使うもの の、快適な登攀。カンテを回り込んで、傾斜の緩んだスラブを登ってテラスに出た。このピッチが一番楽しかった。フォローのSKIさんに続いて、後続のコジ さん・姐さんペアも、出だしをフリーで解決して登ってきた。

2011092505
左方カンテの左方カンテ部分。

 7ピッチ目は割愛し登攀終了。懸垂でテラスへ。ザックを回収し、偵察を兼ねて、「注文の多い料理店」を下降。各ピッチに広いテラスがある左方カンテと比べ、下から上まで約100m見通せるルートのため、高度感が半端ない。こちらも残置支点が殆ど無いので、大きめのカムと、5.10をフリーで確実に登れる力が必要になる。次の目標の1つではあるのだが、今の自分にはここを登るイメージができなかった。

2011092506
「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」 

 懸垂トラブルも無く、無事に取付に戻ってきたが、言い出した本人が、ラーメン食べたくないとか言い出したので早々に下山。途中で日が暮れてヘッドランプの明かりを頼りに、6:20に下山完了。SKIさんお奨めの水明館 佳留萱山荘の大露天風呂で汗を流す。時間が遅かったせいか、ほとんど人が入っておらず、せっかくの混浴なのに貸切状態。とても風情があり素晴らしい露天風呂に浸かりながら、目標を達成できた喜びを噛みしめた。

| | コメント (0)

«奈良旅行