2009年5月10日~11日 雨のち大雨 そして突風
ただのキャンプ場どころか、ずうずうしくも本当の”MY INAKA”になりつつある「いなかの風」で、体験イベントの田植えに参加するためにこの日を予約していた。前回の残念キャンプの口直しも兼ねていたので、1週間前から天気予報をチェックしていたのだがどうも悪そうだ。で、当日、もちろん雨。予想通りである。予報より先に、こんなことになるんじゃないかと思ってたんだよ。このアメフラシ(ヨメ)がっ!!!
雨キャンプは子供も退屈するし、帰宅後にテント干したり、濡れたものをふいたりで大変になる。3回連続で雨。朝6:00の時点で「もうやめようか」となり、寝た。8:30に起きたときの気分で「やっぱ行こうか」となり、音速×0.5ぐらいで準備。リビングシェルは前回使用後から干しっぱなしだったのを丸めて車に突っ込む。どうせすぐに濡れるのだ。
これも高い買い物だったので最初は丁寧に使い、汚れるたびに拭いていたのだが、だんだん扱いがぞんざいになってきて、くたびれ具合、汚れ具合がベテランっぽい雰囲気をかもし出す。よそ様のシェルと比べてしわだらけ、泥だらけである。なぜか?いつも雨が降るからだ。しかし、リビングシェルは雨の日こそ、その真価を発揮するのである。これがあるから雨の日でも出撃しようという気になれる。道具は高いが1年で元はとれるぐらい使った気がする。雨率5割。雨でも諦めずに出かけるからこその高打率である。
出発が10:30とかなり出遅れたが、さらに買出しで寄り道。今日は謝肉祭。ここんとこ肉を喰いたい衝動が抑えきれない。体が肉を欲しているのである。焚火なんてどうせできないので、焚火台の代わりに沈んでいたBBQコンロと炭を引き上げて持ってきた。雨の日は食べて楽しむのもアリだ。一応値段を気にして、アメリカやオーストラリアの牛肉をカゴに放り込む。ついでにビールも。この時にヨメと目をあわさないのがコツ。
渋滞も無く、ETC割引の恩恵に授かり、13:30到着。今回はC-2で2家族は入れる広々サイトであるが、雨のためその1/3しか使わない。ちんまりとシェルとインナーテントのみ。最近は2人用テント×2張りだったが、久々の同居である。雨が降っていたが小雨だったので田植え決行とのことで急いで設営。急ぐためには、手を抜けばよい。張り綱無しでペグも通常の半分に。ここはいつも風が強いが、今日は無風だったのでこれで充分。
田植えが始まり悠がサンダル履いたまま突撃したので、片方が脱げて行方不明に。当然である。それを探せというヨメ命令。「えっ?俺?君じゃなくて俺?田植えやりたいって言ってたじゃん?」子供2人の世話のためなぜか私も田んぼにイン。田植えをすることになった。

思った以上に沈む。サンダルは秋に実ることでしょう。琴なんか膝まで沈んでいる。

父娘による田植えの競演。息の合ったコンビだ。こうして見ると琴はまだちっちゃいな。
琴はしっかりもの。悠よ、お前は何をしている?まともな写真がこれだけとは。頭に稲とはお前らしいが。
田植えも終わって、一息入れたところで移動販売のパン屋がやってきた。我が家はパン好きなのでこれに食いついた。ここでヨメと目があってしまった。「金を出せ。肉買ってやっただろ。」と目が語る。あぁー失敗した。でもうまかった。子供達も喜んで食べている。
サイトに戻り、炭を熾し肉を焼く。そして飲む。肉の宴の始まりだ。うまい。焼肉、ステーキを一気食い。そして定番になった鉄板焼そば。子供達はパンを食べ過ぎたせいか腹が減っていないようだ。

肉・肉・肉。肉をくれ。我が血肉となれ。
何を血迷ったかヨメが突然、菜ばしを炭に投げ込む。あまりの脈絡の無さに唖然、呆然。「ちょっ!?ちょちょちょちょちょ!」活字にするとかなり情けないが、予期せぬ行動の前に人はうろたえる。意味がわからない。「何故?燃えちゃうよね?」
食器やクッカーを入れたコンテナ内がカビで汚染されていて、箸もカラフルなまだら模様になってたので燃やすことにしたらしい。そういやこの前、乾かさずに倉庫に放り込んだな・・・。まあ食べよう。見なかったことにしよう。なんにせよ実行する前に予告と、理由を説明していただきたいものである。
雨なので喰ったらやることナッシング。ヨメ子供は風呂。私はボーっと一人でビールモドキを流し込む。最後に子供とテント内で鳥カードゲームをやって終了。久々の同居、いいじゃないですか。思ったよりも設営楽だったし、荷物も少なくて済んだ。でかいテントの設営・片付けの手間が嫌で、小型テントに移っていったのになんだったのだろう?それは買った道具を使いたかったに他ならない。インナーテントの方が広いし便利だと今さら気が付いた。雨で濡れないし、何より子供の待避所として使えるのがいい。しばらく別居やめて元の王道スタイルに戻そう。
翌日、というか深夜。暴風雨である。眠りの淵で、「あぁ、ペグが少ないな」とぼんやり後悔する。
「だめでせう とまりませんな びゅーびゅー吹いているですからな ゆうべから降りつづけなもんですから・・・どうも間もなく飛ばされそうです・・・」(宮沢賢治のパクリ)
なにせ寝ていて足が持ち上がるほどの強風。「いなかの風」の看板どおりの見事な風だ。子供達が1度も目を覚ますことなくぐっすり寝ていた。たくましい。
朝飯は昨日買ったパンとトラメジーノでホットサンド。食ったら即撤収。「俺がひとりで片付けるから、子供達と東屋にいていいよ。」よくできた夫。暴風雨なので水汲みや洗い物も積極的に動いた。「同じレインウェアを買ってくれとか言われたらたまったもんじゃない。」これが本音。「俺のは山用なのでいいレインウェアを買ったが、キャンプでしか使わない貴様はビニール合羽で充分だ。」などとよう言えん。藪をつつくとお金が無くなる。
荒天時ののひとり撤収もベテランの域に達している。適当に行うのがちょうど良い。濡れ物をビニール袋に丸めて突っ込む。どうせ家で乾かしたり拭いたり洗ったりと手入れするのだから、車に乗ればよいのである。音速×2の早さで撤収完了。あとは管理棟でのんびり過ごす。他のキャンパーさん達も続々と撤収を終えて東屋にやってくる。この広い東屋のなんと便利なことか。これがあるから雨の日は助かる。ここで少しだけ悠とキャッチボールをする。併設の管理棟に子供向けの本がたくさんあるので、子供も退屈しない。
その管理棟にソースかつ丼マップが置いてあった。まだ肉を食い足りない私はうっかり「ソースカツ丼食べたいね。」と言ってしまった。すかさず「ご馳走様。」って返事がおかしくないでしょうか?この言ったもん勝ち的な発言は卑怯であります。肉買ったことをしっかり根に持ってやがったよ。パンに続いて2連敗。付き合ってた頃はやさしかったのになぁ。「性格が俺に似て強引になったな。」「こうでもしないとあなたとは暮らせない。」そんな酷いこと言うなよ。

キャンプ場を離れ、R153沿いの「いな垣」にてソースカツ丼を食す。
最後に駒ヶ根I.Cそばのアウトドアショップに寄り道して帰路につく。最初から最後までがっつり雨であったがまあ楽しめた。総括すると、田植え体験は新鮮だったし、肉がうまかった。今度は国産牛肉をかごに放り込む予定。最近、妻との駆け引きが緊張感に満ちている。まるで己の分身と戦っているような錯覚に陥る。強敵である。
さて、数日前にいなかの風でキツネが見れたそうだ。この辺りでは初めてとのこと。キツネといえば稲荷神社、お稲荷さんだ。キツネは穀物を食べるネズミを退治する益獣で、春の田植え時期に里に降りてきて、秋の収穫後に山に帰っていくことから、田を見守る神様の使いとしてあがめられるようになったという説があるらしい。以上、ヨメから聞いた話。いなかの風のブログを読んだ嫁から、これまた突然質問された。
Q「どうして稲荷神社にキツネがいるのでしょう?」
A「おいなりさん(寿司)が好きだからだ。」
間違い方が最低だ。よくよく考えれば、キツネ色の寿司だからおいなりさんということに気が付いた。非常に残念な答えで申し訳なく思う。ともあれ、田植え前にキツネを見れたというのはとても縁起が良く、豊作が期待できそうだ。